高校野球、隠れた名シーンがそこに……
スコアブック? 高校野球の魅力って? 2年目女子編集部員に分かりやすく説明してみました。(後編)
編:去年はやっぱり大阪桐蔭が、ネームバリュー的には一番あったので……だんだん桐蔭か、あとは健大高崎か、ほぼほぼ去年の記憶がその辺で固まってきていたので、そういえば北陸頑張っていたなって、今思い出しました。
楊:テレビとかって、だいたいすごい選手がいたらその子ばっかりに集中するから……例えば、駒苫だったら田中将大君しかいないような感じがしますけど、他にもいっぱいいい選手がいたんですよっていうのが、スコアブックを見ると気がつくところですね。4番の本間君とか、社会人でまだやってるんじゃないのかな?
編:JR北海道にいるっていう噂は……あの眼鏡の選手ですよね?
楊:そうそう、香田(誉士史・元駒大苫小牧監督/現・西部ガスコーチ)さんに似てる子。本間君に「本間君あの、香田さんに似てるって言われない?」って言ったら、「言われます」って(笑)。
編:やっぱり(笑)。最初親子かと思ったんですよね。
楊:香田さん今ちょっとやせたんですけどね……あ、本間君まだいますね。なんかおしゃれな眼鏡してるぞ。香田さんもちょっとやせたんだよなー、どっかで会ったときに「心労なんですよ」って……ほら(雑誌開く)。
編:え……!? 頬が……。10年前の記憶で止まってたので……
楊:そうか、あれがちょうど10年前か。でもそうか、林・五十嵐君くらいは覚えてますけど、一般の方は覚えてないですもんね、林・五十嵐君っていって。
編:覚えてないでしょうね……それこそ、道民で、駒苫を熱心に応援していた人でないと……
(結局、北海道に戻りますが、なんかいい話になっている気がします。)
楊:林君もまだやってると思うんだけどな……あ、いたいた。
編:あ、全然変わらないですね。
(楊先生の電話に着信、中断――意外や意外、当初のインタビュー時間を大幅にオーバしております。ありがとうございます、楊先生)
編:すみません、こんなに長くお邪魔してしまって。
楊:いえいえ。……林君はそこそこ出てますね。
編:(甲子園のときも)2年から出てましたね。
楊:2年でサイクルヒット打ったのかな? 2年生のときは打ちまくって勝ちましたからね。決勝戦も13点とかでしょ?
編:懐かしいです。ちなみに記憶にあるシーンがひとつ。この年(駒苫二連覇の年)、一番印象に残ってるいのが優勝インタビューで、インタビュアーが林選手に「それでは、勝利のおたけびを!」と言って、林選手が数秒間黙ってしまうっていうのがありました。
楊:へーそうだったんですか!だから逆に僕らはそういうのよく分かんないんですよね、現場にいると。
編:そうですよね。すごい印象に残ってて……勝利の“おたけび”って……
楊:それはNHKじゃないね、民放だね。
編:どうだったんでしょう?「おたけびって……」って視聴者全員思っていたと思うんですけど、そこで林選手が「みんな最高だー!」って言うんですよね。
(編さん、言うねえ!)
楊:あ、言ったねえ! なんか原稿に書いた気がするねえ。
編:あ、本当ですか。これはでも、テレビを通してみていた側の記憶かもしれないですね。
楊:たぶん会場でも音声流れているんでしょうけど、響いてよく聞こえなかったりするんですよね……あ、書いてますよ、スコアブックに。「みんな最高だー!」って。
編:これはやっぱり流れていたってことですかね?
楊:それかインタビュアーの横で聞いてたかですよね。決勝戦は僕らもグラウンドに入れるんで。
編:そうなんですね。いやあ、今日は本当にありがとうございました!
ということで、無事着地!?いたしました「スコアブック? 高校野球の魅力って? 2年目女子編集部員に分かりやすく説明してみました。」なる企画、いかがでしたでしょうか。もしかしたら、なにより担当編集の解説が一番いらないんじゃないか? というご指摘がありそうな気もしています。
とはいえ、ともかく「スコアブックって意外に雄弁なんだよ」ということが少しでも伝わればいいな、と思います。そして、『「スコアブック」は知っている。』がひとりでも多くの方に読まれますことを祈って――。
では、夏本番! ついに開幕(ってもうだいぶ前ですけど)した高校野球をお楽しみください!
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